「負けるが勝ち」の生き残り戦略
1月の終わり頃に読んだ本をご紹介。
「負けるが勝ち」の生き残り戦略―なぜ自分のことばかり考えるやつは滅びるか (ベスト新書)
- 作者: 泰中啓一
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 新書
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ホントはちゃんとした書評を書きたいのですが、そういう能力が貧弱なので、自分なりにメモした内容を公開します。
私が自分のために取ったメモなので読みにくいです。当然、間違いが含まれている可能性も多分にあります。それら辺はお含みおきくださいませ。
あと、間違いに気付いたら指摘していただけると嬉しいです。
間接効果のパラドクス
- 3すくみの関係にある3者間で1つが弱くなると、長期的には弱くなったものの”天敵”が弱くなり、最初に弱くなったものの勢力が強くなっていく。
覚え書き
初期条件への依存があるだろう。
どの程度弱くなるかについても、臨界点が存在すると思われる。
選挙
- 選挙直前の報道はストレートに選挙結果に反映される。
- 普段どんなにスキャンダル報道がされていても、選挙の約1ヶ月前から批判的報道がなければ当選する。
殺虫剤のパラドクス
- 害虫Xだけが存在するとき、殺虫剤Sを増やしていけば駆除できる。
- 害虫Xと捕食者Yが存在するとき、Sが小さいとXは増える。
- 一般にXよりもYの方が数が少ないので、Sによる影響を強く受ける。
医療
- 医療が充実すれば病人が増える。
- 以前は死んでいたであろう人も生き延びるから。
覚え書き(自分への戒め)
医療は充実しなくて良い、しない方が良い、などと短絡するな。
そんな単純な話じゃない。
伝染病
- 毒性の強い病気は広まらない。
- 伝染病にかかった患者がすぐ死ぬと、その病気自体が広がらなくなる。
トンボのタンデム
- 必ずしも交尾中なのではない。
- 他のオスが後からそのメスと交尾するのを防いでいる。
- トンボの交配においては後から交尾したものが有利。
- 他のオスが後からそのメスと交尾するのを防いでいる。
応報戦略
- 応報戦略はエラーに弱い。
- 応報戦略同士のゲームでは、エラーによって裏切りが発生すると泥沼の報復合戦が始まる。
パブロフ戦略
- パブロフ戦略
- 環境条件が良いときは手を変えず、環境条件が悪いときだけ手を変える。
- パブロフ戦略の弱点
- パブロフ戦略と応報戦略が対戦すると、エラーによって報復の連鎖に陥る。
黄金律戦略(常に協力)
- 1対1の対戦で見ると、弱い。
- 構成員のすべてが黄金律戦略をとる社会は、他の戦略を採用する社会より強い。
覚え書き
お互いに協力するときの利得が高い、という条件が必要となるだろうが。
ゼロサムゲームのときには成り立つのか?