「負けるが勝ち」の生き残り戦略

1月の終わり頃に読んだ本をご紹介。

ホントはちゃんとした書評を書きたいのですが、そういう能力が貧弱なので、自分なりにメモした内容を公開します。
私が自分のために取ったメモなので読みにくいです。当然、間違いが含まれている可能性も多分にあります。それら辺はお含みおきくださいませ。
あと、間違いに気付いたら指摘していただけると嬉しいです。


間接効果のパラドクス

  • 3すくみの関係にある3者間で1つが弱くなると、長期的には弱くなったものの”天敵”が弱くなり、最初に弱くなったものの勢力が強くなっていく。
覚え書き

初期条件への依存があるだろう。
どの程度弱くなるかについても、臨界点が存在すると思われる。

選挙

  • 選挙直前の報道はストレートに選挙結果に反映される。
  • 普段どんなにスキャンダル報道がされていても、選挙の約1ヶ月前から批判的報道がなければ当選する。

殺虫剤のパラドクス

  • 害虫Xだけが存在するとき、殺虫剤Sを増やしていけば駆除できる。
  • 害虫Xと捕食者Yが存在するとき、Sが小さいとXは増える。
    • 一般にXよりもYの方が数が少ないので、Sによる影響を強く受ける。

医療

  • 医療が充実すれば病人が増える。
    • 以前は死んでいたであろう人も生き延びるから。
覚え書き(自分への戒め)

医療は充実しなくて良い、しない方が良い、などと短絡するな。
そんな単純な話じゃない。

伝染病

  • 毒性の強い病気は広まらない。
    • 伝染病にかかった患者がすぐ死ぬと、その病気自体が広がらなくなる。

トンボのタンデム

  • 必ずしも交尾中なのではない。
    • 他のオスが後からそのメスと交尾するのを防いでいる。
      • トンボの交配においては後から交尾したものが有利。

応報戦略

  • 応報戦略はエラーに弱い。
    • 応報戦略同士のゲームでは、エラーによって裏切りが発生すると泥沼の報復合戦が始まる。

パブロフ戦略

  • パブロフ戦略
    • 環境条件が良いときは手を変えず、環境条件が悪いときだけ手を変える。
  • パブロフ戦略の弱点
    • パブロフ戦略と応報戦略が対戦すると、エラーによって報復の連鎖に陥る。

黄金律戦略(常に協力)

  • 1対1の対戦で見ると、弱い。
  • 構成員のすべてが黄金律戦略をとる社会は、他の戦略を採用する社会より強い。
覚え書き

お互いに協力するときの利得が高い、という条件が必要となるだろうが。
ゼロサムゲームのときには成り立つのか?