ブラッドタイプ

ブラッドタイプ

ブラッドタイプ

先日のエントリで紹介したサイトはこの本のプロモーションなわけですが。
読みました。*1


期待していた以上におもしろかったです。
読む前はちょっと心配もしていたのですけどね。
血液型性格判断を批判するのは良いけど、変な批判の仕方をしていたらそれはそれでイヤだな、って。
でも、読んでみたらそんな心配は不要でした。*2


この作者は、語り手としてとても上手いですね。
テーマ的にあやうい、というか一歩間違えばトンデモになってしまいかねない難しいものを、ちゃんと納得できる物語に仕上げている。
内容的にも地に足がついています。
相当勉強して書いたんだろうなぁ、と思いました。


あと、これは好みが分かれるところでしょうけど、人に対する視点が優しい。
見方によっては"甘い"という言い方も出来る微妙なラインだとは思うのですが。
なんというか、"すげームカつくけど、そこは愛でカバー"wみたいな、現実的な優しさを感じましたね。

*1:昨日のオフでりりぃ〜さんからお借りしました。ありがとうございますー。

*2:作中の"臨床心理士"についてはフィクションですし、ご愛嬌。